早稲田・そば「三朝庵」
『カツ丼』790円
『カレー南ばん』780円
この界隈では飛び抜けて有名なそば屋さん。早稲田大学の各学部の中心の位置に存在して、知らない者はいないだろう。『カツ丼』と『カレー南ばん』の発祥の店と言われ、大隈家や近衛騎兵連隊の御用達だった老舗である。店内はテーブルが整然と並んで、まずは仕切っているおばさんから食券を求める昔ながらのシステムだ。
やや小ぶりの丼に盛られた『カツ丼』は肉厚でしっかりと揚げてある。玉子がしっかりと固まって、味は至ってオーソドックスだ。おすましと、真っ黄色のお新香が付いている。そして『カレー南ばん』は黄色みが強めの色合い。器に一杯に盛られて、火傷しそうに熱々だ。ダシが取られていないのではないかと思うほどあっさりとしている。
二品を食べているというのもあるのだが、最後には飽きてしまって黙々と口に運ぶ作業に徹することになってしまった。それにしても「名物にうまいものなし」とは良く言ったものだ。それでも、気風の良い店のおばさんとこの辺りの移り変わりを話していると、どこか懐かしい気持ちになれてしまって、早稲田に訪れた時には何故か立ち寄ってしまうのだ。
早稲田・そば「三朝庵」さんちょうあん
東京都新宿区馬場下町62
03-3203-6218
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