西大泉・うどん「大助うどん」
『肉もりの両方入り』1,250円
そば屋さんのような外観で暖簾をくぐって、外の券売機で食券を買ってから中に入るシステムだ。昭和の食堂のような店の形態で、かっぽう着姿のキビキビとした動きのお姐さん方が店を仕切っている。相席などは当たり前で、譲り合って席に座るのだ。
10時半に開店して11時半には早くも混雑のピークがやってきて待たされることもある。ガテン系のお客さんが大勢を占めていて、立ち食いそばのように回転は速い。サッと食べてサッと出る。平均滞在時間は10分もないだろう。
食べ方は、つけうどんの「もり」、麺が温かい「あつもり」、温かい汁に入る「うどん」の三種類。具は、肉、きつね、たぬき、月見、玉子とじの五種類。これを組み合わせるのだが、ここの売り物はずばり『肉もり』だ。お客さんの九割以上はこれを注文する。残り一割は、肉あつもり、肉うどんで、他のメニューを注文しているのは、見たことがない。
麺はややグレーがかった色で不揃いな極太。汁は濃い目の味付けで、ほうれん草、なると、ネギが入っている。大盛も用意されているが、普通盛りでも他の店の大盛に相当するので、麺少な目と注文する人も見かける。七味をたっぷりとかけて食べるのがここでのやり方だが、スープではなく麺にかける人が多いようだ。この方法だと直接的に辛さが伝わってくる。
色々と味わってみようと全種類を制覇してみたが、最近では『肉もりの両方入り』に落ち着いている。肉もりに、きつねとたぬきが入れている。この取り合わせの食券は無いのだが、『肉うどんキツネかタヌキ入り(大)』を買って、「肉もりの両方入り」と言えば出してもらえる。最近では券を出して「これはアレね」と言えば出てくるのだ。
甘辛く煮た油揚げは口に入ればジュワッと旨味が溢れ出る。エビが入ったここでしか味わえないタヌキは芳ばしさが抜群だ。主役はもちろん煮込まれた豚肉だが、とろけるように軟らかい。これがこの店の武蔵野うどんにはピタリと合うのだ。
場所、雰囲気、味、値段、どれを取っても他に譲るものがあるのだが、何故かここのうどんが一番好きなのだ。うどん専門店でもっとも多く通っている。何よりも満足度が高く、癖になってしまうのだ。
西大泉・うどん「大助うどん」
東京都練馬区西大泉3-27-23
03-3922-3028
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コメント
私も長年、この店のファンです。
昔はもっと麺が太かった記憶があります、さらに、付け合わせの青菜は小松菜に、なっています。
頼み方がユニークですね。
大肉盛りの肉少なめ~、
とか、あれ?なんて。
麺だけ大盛りなんですね。
麺が熱いあつもりは、普通のもりだと、麺が多いもんだから、汁が冷めちゃうんですね。そこてきづきます。大助うどんの麺。独特の香りがします。そこに秘密が、、、。しばらくするとまた無性に食べたくなる、なにか麻薬のような。
投稿: ケロ | 2011/05/19 08:51